ここだけの話。単行本化こぼれ話

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その5*オリジナルエッセイが載らなかった理由

第3回と第7回はエッセイとしてではなくコラムとして掲載しました。より焦点を絞って、「3」「信頼と信用」と「長寿」「プロの矜持」です。書き始めて間がない頃は、テーマに沿いきれず振れ幅が大きかったのだと感じました。単行本はテーマごとに章立てして構成する、そのコンセプトから若干はみ出していました。
また、第25回にはキャリアの勉強会でお世話になった樋口保隆先生への感謝を書きましたが、これは涙をのんで割愛しました。

ご興味がありましたら、オリジナルのエッセイをぜひ読んでみてください。


第3回 数と数字と私たちのカンケイ


第7回 新春、初よろこび三題


第25回 キャリアアップは、笑顔から?

その4*表紙の手触りにもこだわって

お手元に届いた本の手触りはいかがでしょうか。なんだか持ちやすい、のでは?
イラストの発色を考えるともっとつるっとした、光沢のある紙を選んだほうが良いのですが、誰でもが持ちやすい本、ページを繰りやすい本となれば多少のザラザラ感があった方が手に馴染むという判断でこの質感の表紙を選んでくれました。確かに持ちやすいと感じます。
そして、見返しの色も素敵なグリーン。
この選択は、デザイン担当の浦川恵美さんです。編集部のニューフェイスの浦川さんは、私が感覚的にリクエストした「素敵なグリーン」を、長年愛用しているというカラーチャートをサッと取り出して「どのあたりでしょうか?」と視覚的に現実化してくれました。

その3*イラストはささきさとみ先生

ささきさとみ先生のイラストはいつもほんわか、柔らかい。
連載時はモノクロ、一度2色の回がありますがほぼ単色でした。タッチが優しいのでモノクロでも温かさが伝わります。
それでも、単行本の表紙はフルカラーOK、との編集長の一言は嬉しかった〜
さとみ先生のカフェにお邪魔すると、たくさんのカラフルなイラストで溢れています。その色使いでぜひ表紙を彩って欲しいと思っていました。
希望の色は、素敵なグリーン。そしていろいろな人を描いて欲しいとリクエストしました。
四季もモチーフになっていることに気がつきましたか?
見るたびに新しい発見があるイラストです。目が覚める⁈、パッと明るくなります。



ささきさとみ先生のブログ
https://blog.goo.ne.jp/satomi343

さささカフェ情報はこちら
https://twitter.com/sasasacafe

その2*タイトルは連載と同じものを希望

連載しているエッセイが本になるので、連載と同じタイトルを希望しました。
変えてもいいんだよとアドバイスをいただきましたが、このタイトルには愛着があります。
そもそもこれは、連載開始時に編集担当の黒須しのぶさんが考えてくれました。
3本立て、「クリーンクルーの笑顔がsunsun」「川崎美紀のSMILE通信」「きょうもおもてなし日和」です。
さらに言えば、毎号のエッセイのタイトル、見出し、小見出しも黒須作です。
いつも素敵なコピーを考えてくれました。

その1*一冊にまとめるきっかけ

2017年7月号の第1回から2020年3月号の第33回まで、全33回分をまとめるとなんとか一冊になりそうだ〜
そう思ったきっかけは実は両親の何気ない一言でした。

ー 読み返したいんだけど、その都度雑誌を取り出すのが億劫になってきた。重たいし…

両親には月刊「ビルクリーニング」を、エッセイを読んでもらえるようにページに付箋をつけてわかりやすくして毎号届けていました。読んでくれているようでしたが、一度本棚に入れるとその後は面倒が先に立つ年齢になってきていたことをこの一言で実感しました。
そうか、ならばまとまっていれば手に取りやすいのかも、と。
ですから、なるべく軽い紙で、なるべく大きな字で、を真っ先にお願いしました。
「高齢者に優しい本」を目指そう。高齢者に優しい本は、誰にでも優しい本になるのではないかと思いました。
Always smile!
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